力学 物理

万有引力・天体のまとめ【学習ロードマップ】

羽白 いむ

東京大学医学部医学科卒 現役医師
東大指導専門塾鉄緑会 物理・数学科元講師
物理基礎のトリセツ著者
数学のトリセツ共著者

人工衛星や惑星の運動を扱う「万有引力・天体」。スケールの大きさに圧倒されがちですが,使う道具は力学の総復習ともいえるラインナップで,解法の型がはっきりした単元です。

このページは,当サイトの万有引力・天体シリーズを学習順に整理したまとめページです。4記事+要点整理で,万有引力と天体の問題を体系的にマスターできます。

万有引力・天体マスターへの4ステップ

Step1 万有引力の法則をつかむ

まずは万有引力の式と,地表の重力との関係から。すべての土台になるステップです。

万有引力
万有引力
万有引力 名前の通り,「万物(あらゆる物体)が有する引力」です。 そう,世の中にある全ての物体は互いに引きつけ合っているのです。太陽と水星も,木になるりんごと地面(地球)も,気になるあの人とあなたも, ...
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Step2 万有引力の位置エネルギーを理解する

無限遠を基準とした位置エネルギーを導入します。「なぜ負の値なのか」まで理解するのが目標です。

万有引力の位置エネルギー
万有引力の位置エネルギー
目次1 万有引力の位置エネルギー2 万有引力の位置エネルギーの導出3 力学的エネルギー保存則 万有引力の位置エネルギー 万有引力は保存力 質量が $M$ の物体から距離 $r$ だけ離れた位置に質量が ...
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Step3 ケプラーの法則を押さえる

楕円軌道・面積速度一定・調和の法則。天体の問題を解く鍵となる3つの法則を整理します。

ケプラーの法則
ケプラーの法則
目次1 ケプラーの法則とは2 ケプラーの第二法則3 ケプラーの第三法則 ケプラーの法則とは 3つの法則 地球や火星,金星などの惑星は,恒星である太陽のまわりをまわっています。 「そんなの当たり前だ!」 ...
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Step4 惑星運動の問題を攻略する

「エネルギー保存+面積速度一定」の連立という定石を,実際の問題への使い方まで含めて固めます。

惑星運動の問題へのアプローチ
惑星運動の問題へのアプローチ
目次1 惑星運動の問題の解き方2 楕円について 惑星運動の問題の解き方 基本方針 注目する惑星の軌道が円か楕円かで方針が大きく異なります。基本的な問題は以下の方針で解き進めることができます。 なかなか ...
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万有引力・天体の要点まとめ

押さえるべき式

ポイント
万有引力$F=G\dfrac{Mm}{r^2}$$r$ は中心間距離
位置エネルギー$U=-G\dfrac{Mm}{r}$無限遠が基準・常に負
ケプラー第2法則面積速度一定楕円軌道の2点を結ぶ
ケプラー第3法則$\dfrac{T^2}{a^3}=\stext{一定}$$a$ は半長軸

解法の定石

  • 円軌道:万有引力を向心力とする円運動の方程式を立てる
  • 楕円軌道:2点間で「力学的エネルギー保存則」と「面積速度一定」を連立する
  • 脱出・無限遠:無限遠で運動エネルギーが $0$ 以上になる条件をエネルギー保存で立てる

よくあるつまずきポイント

Q1. 位置エネルギーが負なのはなぜ?
A. 基準($U=0$)を無限遠に置いているためです。万有引力は引力なので,無限遠より近い場所ほどエネルギーが低く,負の値になります。

Q2. 面積速度一定はいつ使う?
A. 楕円軌道上の2点(近日点と遠日点など)の速さを結びつけたいときが出番です。エネルギー保存則とセットで連立するのが定石です。

Q3. 地表の重力と万有引力の関係は?
A. 地表での万有引力がほぼ重力そのものです。$mg=G\dfrac{Mm}{R^2}$ から $GM=gR^2$ という置き換えが頻出なので,使えるようにしておきましょう。

さらに演習を積みたい人へ

万有引力・天体は,東大をはじめとする難関大入試の頻出テーマです。基本をマスターしたら,過去問ベースの問題集で仕上げの演習を積みましょう。

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