円運動は,単振動・万有引力へとつながる回転運動の入口です。「向心加速度の向きは?」「遠心力はいつ使っていいの?」と混乱しやすい単元でもあります。
このページは,当サイトの円運動シリーズを学習順に整理したまとめページです。3記事+要点整理で,円運動の考え方を体系的にマスターできます。
円運動マスターへの3ステップ
Step1 等速円運動の基本量をつかむ
角速度・周期・向心加速度など,円運動を記述する基本量を整理します。すべての土台になるステップです。
Step2 円運動の方程式を立てる
円運動の運動方程式の立て方と,回転する立場で考えるときの「遠心力」の扱いをマスターします。
Step3 非等速円運動を攻略する
鉛直面内の円運動など,速さが変化する円運動の解法を固めます。円運動の総仕上げです。
円運動の要点まとめ
基本量
| 量 | 式 | ポイント |
|---|---|---|
| 速さ | $v=r\omega$ | $\omega$:角速度 |
| 周期 | $T=\dfrac{2\pi}{\omega}$ | 1周にかかる時間 |
| 向心加速度 | $a=r\omega^2=\dfrac{v^2}{r}$ | 向きは常に円の中心 |
円運動の方程式
中心方向について $m\dfrac{v^2}{r}=F$($F$ は中心向きの合力)を立てます。物体と一緒に回転する立場で見るなら,遠心力 $m\dfrac{v^2}{r}$ を加えて「力のつり合い」として立式してもokです。
非等速円運動の定石
- 中心方向:円運動の方程式を立てる
- 速さの変化:力学的エネルギー保存則で追う
- 「離れる・たるむ」条件:垂直抗力や張力が $0$ 以上かどうかで判定する
よくあるつまずきポイント
Q1. 遠心力はいつ使っていい?
A. 物体と一緒に回転する立場(回転系)で考えるときだけです。地上に静止した立場で見るなら遠心力は登場せず,向心加速度を持つ運動方程式を立てます。両者を混ぜるのが一番危険です。
Q2. 「向心力」という力が見つかりません…
A. 向心力は重力や張力のような「実在の力」ではなく,中心向きの合力に付けた呼び名です。力の作用図には,実際に働く力だけをかきましょう。
Q3. 鉛直面内の円運動で最高点を通過できる条件は?
A. 最高点で張力(または垂直抗力)が $0$ 以上であることが条件です。ちょうど $0$ のとき,重力だけで円運動する限界の速さになります。
さらに演習を積みたい人へ
円運動は,東大をはじめとする難関大入試の頻出テーマです。基本をマスターしたら,過去問ベースの問題集で仕上げの演習を積みましょう。

