電磁気の実戦力を支える「直流回路」。オームの法則だけでは太刀打ちできない,ブリッジ回路・非オーム抵抗・過渡現象まで,入試で問われる回路の考え方を一気に整理します。
このページは,当サイトの直流回路シリーズを学習順に整理したまとめページです。8記事+要点整理で,直流回路を体系的にマスターできます。
直流回路マスターへの4ステップ
Step1 電流と回路の基本をつかむ
電流の定義から回路のエネルギー保存則まで。回路を流れるエネルギーの収支をここで理解します。
Step2 測定器とブリッジ回路を扱う
電流計・電圧計のつなぎ方と内部抵抗,そしてホイートストンブリッジ。実験がらみの頻出テーマです。
Step3 非オーム抵抗を攻略する
電球など,オームの法則に従わない抵抗の扱い方。特性曲線とグラフの交点で解く定石を身につけます。
Step4 過渡現象と総まとめ
コンデンサーを含む回路の時間変化(過渡現象)と,直流回路全体の解法の総整理です。
直流回路の要点まとめ
回路を解く基本方針
- 各部分の電流に文字を割り当てる(キルヒホッフ第一法則:分岐点で電流保存)
- 閉回路を一周して電位の式を立てる(第二法則)
- 連立して解く。電力は $P=IV=I^2R$ で確認
頻出テーマの定石
| テーマ | 定石 |
|---|---|
| ブリッジ回路 | 平衡条件(検流計に電流が流れない)=向かい合う抵抗の積が等しい |
| 非オーム抵抗 | 特性曲線と回路の条件式(直線)の交点を読む |
| コンデンサーを含む回路 | 十分時間が経てばコンデンサーへの電流は $0$。その瞬間の電荷に応じた電位差で扱う |
よくあるつまずきポイント
Q1. 電流計・電圧計のつなぎ方と内部抵抗は?
A. 電流計は測りたい場所に直列(内部抵抗は小さいほど良い),電圧計は並列(内部抵抗は大きいほど良い)です。理想的でない場合の誤差を問う問題も頻出です。
Q2. キルヒホッフの式で符号がぐちゃぐちゃに…
A. 一周する向きを最初に決めて,電池は起電力の向き,抵抗は電流の向きと比べて符号を機械的に付けるのが対策です。「電位の山と谷を一周でたどる」イメージを持ちましょう。
Q3. 定常状態のコンデンサーはどう扱う?
A. 電流が流れ込まなくなる($I=0$)ので,その枝は「切れた線+電位差」として扱います。コンデンサーの電位差は,並列にある部分の電位差と等しくなります。
さらに演習を積みたい人へ
直流回路は,東大をはじめとする難関大入試の頻出テーマです。基本をマスターしたら,過去問ベースの問題集で仕上げの演習を積みましょう。

