羽白 いむ

東京大学医学部医学科卒 現役医師
東大指導専門塾鉄緑会 物理・数学科元講師
物理基礎のトリセツ著者
数学のトリセツ共著者

薄膜干渉

薄膜干渉とは 膜内に入るまで 空気(屈折率 $1$)から,薄い膜(屈折率 $n$)に,入射角 $i$ で光を入射します。 屈折角を $r$ とし,光の進む向きを2本の直線で表したのが次図です。 左の光 ...

ニュートンリング

ニュートンリングとは 使用するガラス 同じく2枚のガラスを使うのですが,やや特殊なガラスが登場します。 1枚は平らな普通のガラスの板ですが,もう1枚は片面が球の一部になっている平凸レンズです。「球の一 ...

くさびガラス

くさびガラス くさびガラスとは 2枚のガラスの板を用意してこれを重ね,片端にだけ紙をはさみます。 大げさに状況をまとめると次図の通りです。 紙は実際には薄いので,ガラス板の間にできる空気の層も非常に狭 ...

回折格子

回折格子 回折格子とは 一方,ガラス板に平行なスリットを等間隔にたくさん($1000$ 本以上!)並べたものを回折格子と呼びます。 スリットの間隔 $d$ は,格子定数と呼ばれます。 干渉縞について ...

ヤングの実験②

干渉縞の様子 暗線の位置 ヤングの実験における弱め合いの条件は, $$d\mskip 6mu\bun{x}{l}\mskip 5mu=\left(m+\mskip 4mu\bun12\right)\l ...

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ヤングの実験①

水面波の干渉との違い スケールの違い 以前学習した水面波の干渉と考え方は基本的に同じなのですが,光波特有の考え方がありますので順番に具体例を通しながら確認していきます。 まず,水面波との大きな違いはな ...

反射・屈折の法則の証明

屈折の法則の証明 平面波を用いて 屈折率がそれぞれ $n_1,\,n_2$ であり,媒質中での光の速さがそれぞれ $c_1,\,c_2$ であるような媒質1,2が平面で接触しているものとします。 媒質 ...

ホイヘンスの原理

ホイヘンスの原理 波の進み方 これまで,水面波も光波も「まっすぐ直進するもの」として考えてきました。 たとえば,海の波は防波堤のすき間を通過した後,防波堤の裏側にまで回り込んで広がることが知られていま ...

全反射

全反射 屈折率の法則の確認 光が媒質1中から媒質2中に進む際の入射角,屈折角が図の通りであるとき,屈折の法則は, $$n_1\sin\theta_1=n_2\sin\theta_2$$ と立式できるの ...

屈折

光波 光の性質 本セクションでは,光に注目しながら波の反射や屈折について考えていきます。 まずは光の性質についてです。光の速さは光速度と呼ばれ,宇宙で最も大きな速さであることが知られています。 真空中 ...