物理 電磁気学

電場と電位のまとめ【学習ロードマップ】

羽白 いむ

東京大学医学部医学科卒 現役医師
東大指導専門塾鉄緑会 物理・数学科元講師
物理基礎のトリセツ!著者
数学のトリセツ!共著者
「鉄緑会 東大物理問題集」共著者

電磁気学の入口にして最大の関門「電場と電位」。ここでつまずくと電磁気全体が苦手になり,逆にここをしっかり理解できれば回路も電磁誘導もスムーズに進みます。

このページは,当サイトの電場と電位シリーズを学習順に整理したまとめページです。4記事+要点整理で,電場と電位を体系的にマスターできます。

電場と電位マスターへの4ステップ

Step1 電場をつかむ

「電荷が力を受ける空間」を表す電場の定義から。$E=\bun{F}{q}$ の意味をここで正確に理解します。

電場
電場
万有引力における重力場との対比から,静電気力を「場」として捉える考え方に橋渡しします。
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Step2 電位を理解する

「電気的な高さ」を表す電位の登場です。電場(ベクトル)との違いを意識するのがポイントです。

電位
電位
電位を坂道の高さにたとえながら,電場と電位の関係を力学の保存力・位置エネルギーとの対応で導きます。
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Step3 点電荷のまわりの電位を考える①

点電荷が作る電位を扱います。複数の電荷が作る電位の重ね合わせもここで確認します。

点電荷と電位①
点電荷と電位①
点電荷による電位の式を,丸暗記に頼らず導出の筋道から理解できるように扱います。
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Step4 点電荷のまわりの電位を考える②

点電荷と電位の具体例を考えていきます。エネルギー保存則と組み合わせた典型問題まで仕上げます。

点電荷と電位②
点電荷と電位②
複数の点電荷による電位をグラフの足し合わせで捉え,電位が0になる位置を求める問題を整理します。
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電場と電位の要点まとめ

押さえるべき式

ポイント
電場(定義)$\vec{F}=q\vec{E}$ベクトル。単位は N/C=V/m
点電荷の電場$E=k\dfrac{Q}{r^2}$距離の2乗に反比例
点電荷の電位$V=k\dfrac{Q}{r}$スカラー。無限遠基準・距離に反比例
一様電場と電位$V=Ed$コンデンサー内部などで活躍

電場と電位の関係

電場は「電位のグラフの傾きの $-1$ 倍」であり,電位の高い方から低い方を向きます。電気力線と等電位面は必ず直交します。

よくあるつまずきポイント

Q電場と電位の違いがわかりません。
A電場は「その場に電荷を置いたらどのような力を受けるか」を表すベクトル量,電位は「電気的な高さ」として,エネルギーを表すスカラー量です。坂道にたとえると,電位が標高,電場が斜面の傾きに対応します。
Q電位が0の点では電場も0?
Aそうとは限りません。正負の点電荷の中間では,電位が $0$ でも電場は存在します。逆に電場が $0$ でも電位が $0$ とは限りません。それぞれ独立に計算しましょう。
Q電位の重ね合わせはどう計算する?
A電位はスカラーなので,符号込みでそのまま足すだけです。一方で,電場の重ね合わせはベクトルの合成が必要となります。

さらに演習を積みたい人へ

電場と電位は,東大をはじめとする難関大入試の頻出テーマです。基本をマスターしたら,過去問ベースの問題集で仕上げの演習を積みましょう。

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