熱力学 物理

気体の性質

羽白 いむ

東京大学医学部医学科卒 現役医師
東大指導専門塾鉄緑会 物理・数学科元講師
物理基礎のトリセツ著者
数学のトリセツ共著者

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気体の性質

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物質量

個数の考え方

気体を扱う際,原子や分子の個数を考えることがあります。

たとえば,今皆さんが勉強している部屋も空気で充満していますので,気体分子の個数を考えることができるのですが,果たしていくつくらいになると思いますか…?

酸素分子,窒素分子,二酸化炭素分子など,様々な種類の気体分子が混在しており,合計するとおおよそ $1\times10^{27}\punit{個}$ くらいになります。

ものすごい数ですよね。

生徒

これを「1つ,2つ,3つ…」と考えていてはきりがありません。

そこで,$6.02\times10^{23}\punit{個}$ をまとめて $1\mol$ と表現します。

鉛筆の例

なかなかイメージしづらいと思いますので,鉛筆を数える場合と関連付けておくとよいでしょう。

鉛筆の個数が多い場合,12本をまとめて1ダースとして扱うと便利でしたよね。それと同じように,気体分子は個数が多いので $6.02\times10^{23}\punit{個}$ をまとめて $1\mol$ として扱う,ということです。

物質量

このように,$\mol$ を単位として測った粒子の個数を物質量と呼びます。また,$N_{\rmA}=6.02\times10^{23}$ という数値にはアボガドロ定数という名前が付いています。

例題

$n\mol$ の気体分子に含まれる分子の個数 $N$ を求めよ。ただし,アボガドロ定数を $N_{\rmA}\mol$ とする。

解き方

$1\mol$ の気体分子に含まれる分子の個数が $\NA$ でしたね。$2\mol$ であれば $2\NA$,$3\mol$ であれば $3\NA$ です。

ということは,$n\mol$ であれば $n\NA$ ですね。よって,$N=n\NA$ です。

分子量

質量の考え方

羽白

気体分子の質量について考える際も同様で,1つずつ考えていてはキリがありません。

そこで,気体分子 $1\mol$ あたりの質量をまとめて考えることが多いです。この「分子 $1\mol$ あたりの質量」のことを,分子量と呼びます。

単位は $\punit{g/mol}$ として考えます。$\kg$ でなく,$\g$ である点に注意しましょう。他の物理量の単位が $\kg$ で表されているときは,$\kg$ に数値を合わせる必要があります。

-熱力学, 物理