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受験

【自分の偏差値に合っている志望校を目指すのはダメ】学力に沿った正しい志望校の選び方

羽白 いむ

東京大学医学部医学科卒 現役医師
数学のトリセツ共著者
東大指導専門塾鉄緑会 物理・数学科元講師

志望校,決められずに悩んでいませんか?

どこを第一志望にするか,考えることが色々あって決めるのは難しいですよね。

大学受験であれば,大学だけではなく学部も決める必要があるためなおさらです。

志望校がなかなか決まらない…

  • 行きたい高校・大学は決まっているけれど偏差値が足りない。
  • そもそもどの大学を第一志望にするかが決まらない。
  • 先のことまで考えると,どの学部を選んでおくべきかわからない。

上のような悩みを抱えている人,多いのではないでしょうか。

そんな皆さんのために,この記事では 学力的な視点での志望校の決め方 についてお話ししたいと思います。

まずは自分の立ち位置の把握から

模擬試験を活用する

まずは当たり前のことですが,自分の立ち位置を知る必要があります。

手っ取り早いのは大手予備校の模擬試験を受けることでしょう。模試の結果を見れば,自分の実力に合った大学がどこなのかがおおよそわかります。

可能であれば,受験者数がなるべく多いもので,かつ自分のランクに合っているもの が良いです。

模試の選び方

受験者数がなるべく多い,自分のレベルに合ったものを選ぶ。

羽白

志望校別模試も活用できると良いですね。羽白も「東大模試」を受けていました。

志望校別の模試は,出題形式や問題のレベルを志望校に合わせた内容となっている模試です。

高校受験では珍しいですが,大学受験ではよく目にしますね。

大手予備校の志望校別模試ともなれば,その志望校を受ける予定の受験生の大半が受験します。

一般的な全国模試に比べて,順位や判定がより重要な意味を持ちます。

先輩の過去の成績を参考にする

同じ中学や高校の先輩,塾のチューターなどに話を聞いてみるのも有用です。

どの高校・大学を受ける人が,だいたいどのくらいの成績を取っているのかを確認してみましょう。

「中学3年生のときに,今のクラスでこのくらいの成績を取っている人だと,A高校やB高校あたりを受ける人が多い」といったような,具体的なアドバイスが得られるでしょう。

羽白

とにかく塾のチューター,先生とは仲良くなって,勉強以外にも様々な情報を教えてもらいましょう!

自分の立ち位置から,学力の合った志望校を探す

志望校の探し方

模試を受けて自分の立ち位置が把握できれば,偏差値や志望校判定を利用することで自分の学力にあった志望校がある程度絞れます。

模試の結果に,高校や大学ごとの偏差値をまとめた参考資料などがついている場合にはこちらを利用すると便利ですね。

学力に沿った志望校の具体的な選び方は後述します。

ある程度候補が絞れたら,学校の場所,校風,カリキュラムなどが自分に合っている志望校を選んでいくことになります。

志望校の情報を集める方法は様々です。

志望校を絞り込むために

  • 学校説明会に参加する。
  • 資料を取り寄せる。
  • ホームページを見てみる。
  • オープンキャンパスや文化祭などに参加する。
  • その志望校に進学した先輩から話を聞く。
  • 塾のチューターや先生から,進学した先輩についての話を聞く。
羽白

いくら学力が合っていても,「行きたい!」と思える学校じゃないとモチベーションも上がりません。一度は必ず足を運びましょう。

おすすめしない志望校の選び方

志望校を決めるにあたっては,学力のレベルが合っているのも重要ですが, 「自分にとってその学校が魅力的か,行きたいと思えるところか」がより重要です。

他の人の意見は参考にしつつも,志望校決定を完全に委ねるのはやめましょう。

よくない志望校の決め方

  • 入学後の生活を考えずに,学力が合っているという理由だけで選ぶ。
  • 親に任せて選んでもらう。
  • 仲の良い友だちがみんな受験するから自分も目指す。

自分の立ち位置と同じくらいの志望校を選ぶのはNG

自分の学力的な立ち位置から,どのように志望校を選んでいくかについて,もう少し丁寧に考えていきましょう。

模試の結果や自分が調べた情報を元に,行きたいと思える志望校を見つけたとします。

その志望校の偏差値レベルを目指して勉強をしますか…?

こう聞くくらいですから,「それではダメ!」と言いたいのです。

志望校を決めた後,目指すべき場所

上でも述べた通り,今のレベルと同じレベルの志望校を目指すのはおすすめできません。

ではどうするかというと,「2つ上のランクの学校」を目指しておくのです。

志望校を決めた後に目指しておくべき場所

今の自分に合ったレベルの志望校よりも2つ上のランクの学校 を目指しておく。

仮にその先,成績が伸び悩むことがあって2つ上のランクの志望校受験が叶わなかったとしましょう。

その場合,志望校のランクを下げることになりますが,結果として本来の志望校を無理なく目指すことができます。

このように,「多少失敗しても,本来の目的が達成できる」 のです。

70点が合格点のテストで,80点を目指して勉強をしておく,というのも同じことですね。

80点の目標に届かなくても,合格点には到達できるわけです。

羽白

羽白も常に「2つ上の志望校を目指して!」と指導しています。

考えが変わっても対応が容易

2つ上のランクの大学を目指して学習を進めている途中で,「やっぱり本来の志望校よりも2つ上のランクの大学のほうが魅力的だな。受かるならそっちに行きたい!」と考えが変わったとしましょう。

その場合,そのままのペースで学習を進めれば,無理なく受験できてしまうわけです。

本来の志望校を目標とするペースで学習を進める途中で「やっぱり2ランク上の大学が魅力的だからそちらを目指したい」と考えが変わったとしても,途中から志望校のランクを上げて学習ペースを調整するのは非常に困難です。

一方,「2ランク上の大学を受けるつもりで学習を進めてきて,その実力はついた!けれどやっぱり,本来の志望校のほうが魅力的だからやっぱりそちらを第一志望にしたい」といった場合には,志望校のランクを下げるだけなので余裕を持った学習ペースで合格を目指すことができます。

より上の志望校を目指しておくことのメリット

  • 学習が順調に進めば,そのまま上のランクの志望校を目指せる。
  • 上のランクの志望校に成績が届かなくても,本来の志望校を無理なく目指せる。
  • 十分な実力を付けた後に,「それでも本来の志望校に行きたい」と決めた場合,より確実に合格を目指せる。
羽白

受験を終えた教え子も,「はじめから2つ上を目指していたおかげで精神的にも楽でした!」と言っていました。

まとめ

後から志望校のランクを上げるのは大変ですが,下げるのは簡単です。

前もって上のランクの大学を目指しておいて悪いことは全くありません。

直前期であれば話は別ですが,受験の半年前くらいまでなら柔軟に志望校が変更できると思いますので,上に述べたように2つくらい上のランクの志望校を目指しておくのがおすすめです。

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