コンデンサーの合成
合成について
物理基礎で抵抗の合成について学習しました。コンデンサーについても,合成して考えると便利なことがあるため,その方法について確認していきます。
直列につながれているとき
充電して考える
図のように,電気容量が $C_1,\,C_2$ のコンデンサーが直列に接続されている状況を考えます。
これらのコンデンサーに起電力が $V$ の電池を繋いで充電して充電します。
独立している部分の電荷保存則を踏まえると,各コンデンサーに充電される電気量は共通であることがわかりますね。これを $Q$ としましょう。
キルヒホッフの第二法則から,
$$\bun{Q}{C_1}\mskip 5mu+\mskip 4mu\bun{Q}{C_2}\mskip 5mu=V\qquad\therefore \quad Q=\mskip 4mu\bun{C_1C_2}{C_1+C_2}\mskip 5muV\stext{\quad……\ ①}$$
が得られます。
合成!
この2つのコンデンサーを,1つのコンデンサーに合成します。
合成したコンデンサーの電気容量である合成容量を $C$ とします。
このとき,図の回路におけるキルヒホッフの第二法則より,
$$Q=CV\stext{\quad……\ ②}$$
が成り立つことがわかります。
① と ② から,
$$C=\mskip 4mu\bun{C_1C_2}{C_1+C_2}\mskip 5mu\qquad\therefore \quad\mskip 6mu\bun{1}{C}\mskip 5mu=\mskip 4mu\bun{1}{C_1}\mskip 5mu+\mskip 4mu\bun{1}{C_2}\mskip 5mu$$
が得られます。
逆数の足し算の関係ですね!
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3つ以上のコンデンサーがつながれている際にも,同様な逆数の足し算が成立します。
並列につながれているとき
考え方は同様!
続いて,電気容量が $C_1,\,C_2$ のコンデンサーが並列に接続されている状況を考えます。
各コンデンサーに蓄えられる電気量を $Q_1,\,Q_2$ とすると,回路図は次の通りに整理できます。
いずれのコンデンサーも電池に対して並列に繋がれているので,電圧は $V$ です。よって,
$$\begin{aligned}&\bun{Q_1}{C_1}\mskip 5mu=V,\ \bun{Q_2}{C_2}\mskip 5mu=V\\\therefore \quad &Q_1=C_1V,\ Q_2=C_2V\stext{\quad……\ ③}\end{aligned}$$
が成立します。
合成!
次図のようにコンデンサーを合成しましょう。
合成した回路でのキルヒホッフの第二法則より,
$$Q=CV\stext{\quad……\ ④}$$
が成り立ちますね。
また,コンデンサーを充電する際に電池の部分を通過した電荷は $Q_1+Q_2$ です。
合成した右図の回路で考えてもこのことは変わらないので,$Q=Q_1+Q_2$ が成り立ちますね。
この式に ③ と ④ を代入して整理すると,
$$CV=C_1V+C_2V\qquad\therefore \quad C=C_1+C_2$$
が得られます。
こちらは単純に足し算の関係ですね!
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3つ以上のコンデンサーがつながれている際にも,同様な足し算が成立します。
コンデンサーの合成
電気容量が $C_1,\,C_2,\,C_3,\,\ldots$ のコンデンサーを直列につないだとき,合成容量 $C$ は,
$$\bun{1}{C}\mskip 5mu=\mskip 4mu\bun{1}{C_1}\mskip 5mu+\mskip 4mu\bun{1}{C_2}\mskip 5mu+\cdots$$
を満たす。並列につないだときは,
$$C=C_1+C_2+\cdots$$
を満たす。
抵抗のときは,「直列なら足し算,並列なら逆数の足し算」でした。コンデンサーは「直列なら逆数の足し算,並列なら足し算」です。

抵抗と逆になっているので気をつけましょう!